面陳ポン!

本屋横丁のホニョ子が表紙についてのみ語る部室

HOME Author:面陳のホニョ子さん
書店に出没するという座敷童の一種で、勝手に売れ筋でもない本を面陳して去っていく謎の存在。彼女が訪れる書店は今後も生き残れる可能性が高いので、邪険にしてはいけない。追い払おうとしたり、店員が面陳された本を見つけて舌打ちした店は、1年以内に閉店になっているという説もある。 Twitter(@fuliefool:波野發作)のまとめもついでにやってあげてる。

honyoko

Author:honyoko
書影がすべての世知辛い世の中で

新ネタ 投稿日
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
月別 コンパネ
電子書籍は書影が命! カテゴリーの記事

鉄腕ガールの書影と、ぼくの新しい肩書きの話

高橋ツトム『鉄腕ガール』は、戦後あったという女子プロ野球リーグを描いたマンガなわけですが、今日はその装丁に関するお話。



これはKindle版の書影です。

B出版(商業出版)の電子版の表紙というのはたいてい「帯なし」の書影というのが基本です。
文芸界では、「帯は表紙ではない」ということなのですが、
ぼくは実用書制作の出なので帯も含めた書影がお好みです。

『鉄腕ガール』は、紙で出たとき、ほぼ全面が帯というスッペシャールな装丁だったわけです。
例に挙げた本の場合、左上の緑色の部分が本来の表紙(というか正確には表紙カバー)で、他は全部帯です。
「抵抗しないことは罪だ」なんてキャッチーなコピーが入っているのは、これが帯だからなんですね。
帯をはがすと緑一色の地味な(?)カバーになっています。

さて、従来のパターンであれば、電子版の書影はその緑一面のものになっているのが通常なわけですが、
本作シリーズに関してはKindle版でもこのように帯付きになっています。

これは想像ですが、Kindle版の書影は当初帯なしで行くつもりだったのでしょう。
ところがあまりに緑一色で厳しい。どうする? というところで帯付きにしちゃいましょう、
という現場判断があったのではないかと。
まああくまでイメージですけれど。

電子書籍の書影には、帯要素は必要であるとぼくは強く思っています。
B出版でもその傾向が進んでいると思うので、また事例を紹介したいと思います。


少し話しは変わりますが、

先日から「カバーキーパー」という仕事を始めました。
セルパブ作家の身の回りのお手伝いをして、創作に集中してもらうというお仕事です。
ハウスキーパーとかブックキーパー(帳簿係)みたいなものを考えてのネーミングです。

表紙制作+編集+マネージャー+

プランA(仮称)は
電子書籍の表紙制作をぼくが請け負うと、
フライトチェックと宣伝サポートと人生相談がセットでついてくるオトクなプランです。
こちらは本ごとの契約で報酬が10%となっております。

現在は、米田淳一先生、山田佳江先生、根木珠先生からご依頼いただいております。
今月と来月に新刊をリリースする予定ですよ。
スポンサーサイト

表紙の作り方 BCCKS用・文庫サイズ・表1=BB1

カクヨムで連載していた「KABURAYAKI」が完結したので、BCCKSから単行本リリースをすることにした。

まあ新聞連載を単行本で出すようなそんな感じ。
若干の修正をしてますが。(カクヨムはそのまま放置w あっちはぶっちゃけ公開ドラフトみたいな位置づけだしね)

今回はメインビジュアルにものすごく悩みました。
探したのはいつものフォトストック「123rf」。
特に法人契約なんかはしていないのだけど、イラストが結構あるので探せばイケる画像が出てくるので重宝しています。

あと安いのもありがたい。
サイズにもよるけど電書表紙に使える解像度のは1点300円ぐらいでOK。
これで僕が商売するレベルは事足りるんですね。
そんなに売れないから!(FUCK

今回はTV取材班のB級グルメのお話ということでアプローチは2つ。
食材か、人か。

まずは食材で探してみたけれど、なかなかこれだというものが行き当たらない。
候補だけは20〜30点ピックアップしたんだけど、どれもピンと来ない。

一旦休んで人の方からのアプローチを試みる。
いろいろキーワードを変えながら掘り進めること数時間で、やっとこれだ!と決まったのがこちら

42104138_ml.jpg
版権: yaistantine / 123RF 写真素材

メインビジュアルが決まったのでAdobe Illustrator起動。

ここでイラレは反則ちゃあ反則なんだけど僕は仕事と趣味を兼ねているので、
月額5000円ぐらいの投資はアリです。
飲み会1回2回程度の出費でAdobeのアプリケーションが使い放題ですから、
全然高いと思わないです。
あとはまあぼくは20代から使い倒してきたので、それなりに使えるからというものあるけど、

イラレはそんなに難しいソフトではないです。多機能だけど、本当に使う機能は少しだけです。
2、3日いじくってれば僕と同等ぐらいには使えるようになると思いますよ。
そのぐらい限られた機能しか使ってないです。もったいないぐらい。

BCCKSの文庫サイズ表紙は1447*2051pix。RGB、72dpiで新文書作成。
このサイズはPOD配慮版です。

余談ですが、
よくここで「解像度どうするの」という人がいるんだけど、pix指定の場合解像度はどうでもいいです。
というかpixで考える場合、解像度は本当にどうでもいいです。
300dpiの設定でも72dpiの設定でも画像データのpixサイズは同じです。

解像度のdpiとはドットパーインチです。ドットとpix(ピクセル)同じ意味です。
画像を構成する点々の1つがドットまたはピクセルなわけですが、
それが1インチあたりどのぐらいの密度なんだよっていうのが解像度、dpiです。
印刷する場合は、紙のサイズがあるのでその画像が何センチ角で刷られるのか重要になりますが、
デジタル界から出ないで完結する場合、dpiはどうもでいいんです。

長くなるのでこのぐらいで。画像データを扱う人には当たり前の話でした。
これから表紙を自分でやろうという人向けにちょっとずつこんな話も混ぜた方がいいいかなと
思ったので蛇足ながら触れました。

閑話休題。

タイトル文字を自分で起こすのは面倒なのでフォントを使います。
今はたくさんのフリーフォントがあるので、商用OKのものから選べば結構グラフィカルなものも使えます。
有料のフォントでも2、3千円のものもありますから、自分のシリーズタイトルに決め打ちするなら
そういうものを探してもいいかもしれません。

僕は業務上モリサワパスポートなのでそっちから使います。サーセン。
メインタイトルはライプラボ。
他は新ゴUDです。

背景白だと寂しいのでなにか裏地を引こうかと思います。
タイトルの「カブラヤキ」が「カブキ」に似ているので、
歌舞伎の緞帳をモチーフにしてみました。

メインビジュアルが白バックなんで
丸を並べてパスファインダーで合体させて
いい感じにクリッピングマスクしました。
そのままだといかにも貼った感があるので、
80%ぐらいに半透明にして馴染ませます。

下側には帯風のキャッチコピーを奥のが波野流ですから今回も配置します。
黒帯を半透明にして、白文字を起きました。

というわけで、出来上がり。
こんな感じでどうでしょう。

背表紙・裏表紙は次回。

KABURAYAKI-01.jpg

表紙制作のお手伝いはお気軽にご相談くださいませ。

書影とは

そろそろ、書影についての話をしていきたいと思うのだけれど、
そもそも書影ってなんだって話をしなきゃならないのと、
書影に関する考え方が人それぞれで、そこまで紐解いていくとキリが無い。

あと人は頑固な生き物だから、ここでわたしが何を言ったとしても、
それぞれの思想を変えるということはないでしょう。

なので、ボクにボクの書影があるぅ とか思っている向きは
このままお引き取りください。
出口はあちらです。

なんとかしたいと思っているけど、どうしていいかわからない、という方は、
一緒に考えていきましょう。


じゃ、話を進めましょう。



書影とは何か、わたしが勘違いしている可能性もあるので、一応検索してみる。

単なる言葉の定義だと書物の外観というだけで、特にそこに研究すべき要素は残されていないので、
さらに詳しく踏み込んでいるWikipediaをのぞいてみる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%A8%E7%B4%99#.E9.A1.9E.E7.BE.A9.E8.AA.9E.E3.80.8C.E6.9B.B8.E5.BD.B1.E3.80.8D

表紙に飛ばされて、その中に「書影」について、広義と狭義の2つが示されている。

広義はまあこの際無視しましょう。このブログはあくまで電子書籍の話題を主軸においているから。

狭義の方がまたイヤらしくて、帯や箱などを取り払った状態とある。
しかも電子書籍ストアからその状態が求められるとある。

事情はわからなくもない。

帯は出版時の状況や諸事情で差し変わることがある。
例えば、映像化が決まったとか、何か賞を取ったとか、そんな情報を追加で盛り込むからだ。
紙の本の場合は、出荷タイミングで差し替えたり、帯だけ書店に配ったりなどする。

電子の場合、いろいろ手続きが「面倒」なので、
それを避けるために「帯ナシ」の表紙を置いているということだ。
まあ実際面倒だよな。出版者側でコントロールできないし。

というわけで、「現時点での定義」としては、
帯などの情報を含まない、プレーンな表紙を「書影」としている。


さらにもう1つ話をしておくと、紙の本には表紙とカバーが別れているものがある。
「ものがある」という言い方をしたのは、別れていないものもあるからだ。

コンビニ本や実用書の一部は、雑誌のようなペーパーバック型になっている。
この場合、カバーは別建てになっていないので、表紙と書影がイコールだ。
さらに、帯要素も表紙に刷り込まれていることが多い。

電子書籍は構造上、表紙となる画像は1つだ。配信時にはレイヤー構造を持っていない。
(PhotoShopやIllustrator上ではあるだろうけど)
1枚の画像にどこまで情報を含めるべきか、考える必要がある。



当たり前の話しかしれないけれど、今後の話の前提となることなので、まずはここから。

次回は書影の構造のお話をするにょ。

(キャラはまだブレブレだなぁw)

カクヨム『ボーダー・オブ・フューチャー』御先真白/カクヨムSF27位は相当上の方




現時点でカクヨムには画像をULする機能がないの。

でも小説にとって表紙というのは非常に重要なファクターであるわけで(というか私らがそういう「派」なんだけど)、

Twitter用に書影を作ろうかなと画像を選んでいたら、同じことを考える人は他にもいた。

やっぱこういうことなんだよ。

ちなみにこちらは書影というよりは映画ポスター寄りな演出。
フライヤーとしては◎ですね。

いずれにしても、カクヨムで激戦区のSFジャンでで27位という順位には
それだけのアクションが裏付けにあるってこと。

群雛文庫『オルガニゼイションⅡ』波野發作/帯に入れられる数十文字に魂を込める



群雛文庫『オルガニゼイションⅡ』波野發作

表紙は1巻に引き続きジェシカちゃん。

ちょっとレトロでかわいい感じの宇宙服という無茶ぶりに、ソメイヨシノさんが全力で答えたという逸話。

実は、彼女のVサインにはちゃんと意味があるのデス。
全巻揃えるとわかりますよん

表4には背景アリバージョンも用意されていて、機動兵器やら遭難宇宙船やらもヴィジュアルで見られます。オトク!


帯について。この本の場合、最大で33文字分ぐらいの情報が入れられるでしょ。

キーワードも「宇宙」「SF」「コメディ」「シリアス」などなどキモになる要素が4つも入ってる。

本作の場合、「オルガニゼイション」なんていう横文字タイトルなもんだから、
書影上で、内容を伝える要素は帯しかないわけで。

ちなみに、第4話「鋼鉄の羊」で第三都市リヴィティオンに例えられているのは、ジェシカです。

群雛文庫『オルガニゼイション』波野發作/テストというかフォーマット構築のためにとりあえずセルフレビューみたいな



 群雛文庫と『月刊群雛』に掲載されたものを文庫化して小分けにうるというプロジェクトで、毎月3〜5本出ているのね。
 その第一弾のひとつとして登場したのが、コレ。
 イラストはソメイヨシノさん。本職の絵描きさんで、後日紹介する別冊群雛の表紙でも大活躍の絵師さんだよ。

 描かれているのは第二話から登場のヒロイン「ジェシカ」。お店のエプロンとか制服とかも、作者のゆるい指定を元に、ソメイさんが描いてくれたもの。さすがの構成力! コンテナのデザインもいかにもなSF感が満点ね。

 デザインは当時は月刊群雛の編集長鷹野凌氏が自ら手がけたもの。
 本職でもないのに、上手く仕上げたものです。

 そこで問いたいのは「電子書籍に帯はいるのか」です。

 帯については今後もネタにはするので、今回は軽いジャブ程度だけど、ほにょ子は「帯必要派」です。

 数少ない情報を、頭に入りやすく提示するためには、既存のフォーマットを利用するってのは妥当な手法であると、そう思います。

 図書館の本には帯はついてないけど、本屋さんの本はみんなついてるでしょう。

 電子書籍にだって帯は要るの。要るんだってば。 この話、また続けます。
大将堂

苦情は随時受付中(読まないけど)

名前:
メール:
件名:
本文: