面陳ポン!

本屋横丁のホニョ子が表紙についてのみ語る部室

HOME Author:面陳のホニョ子さん
書店に出没するという座敷童の一種で、勝手に売れ筋でもない本を面陳して去っていく謎の存在。彼女が訪れる書店は今後も生き残れる可能性が高いので、邪険にしてはいけない。追い払おうとしたり、店員が面陳された本を見つけて舌打ちした店は、1年以内に閉店になっているという説もある。 Twitter(@fuliefool:波野發作)のまとめもついでにやってあげてる。

honyoko

Author:honyoko
書影がすべての世知辛い世の中で

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古のアメリカンヒーロー

アメリカン・ヒーロー伝説 アメリカン・ヒーロー伝説
小鷹 信光 (2000/02)
筑摩書房
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こいつは古き良きアメリカよりもさらにもっと古いアメリカの大衆文学に関するガイド本である。
あんまり古いので邦訳されないものも多数あるような、そんな古い時代のアメリカンヒーローを創出してきた業界人の話である。
耳慣れた名前では、エドガー・アラン・ポーやOヘンリーなどが紹介されている。正直知らない本ばかりである(もちろん数冊見覚えのあるタイトルはあるが、それでも知らないものがほとんどである)。

これらの近代アメリカ大衆文学は、文学史的にはほとんど評価されていない。基本的に大衆向けであり、当時の大衆は今の大衆よりよほど大衆であったので、内容的にも大衆じみているので、芸術的な観点ではあまり見るところがないということだろう。実際、ストーリー展開は陳腐であるし、トリックの工夫も21世紀人から見れば稚拙そのものであるし、深い心理描写にも取り組まれてはいないのである(そのニーズがないという理由も大いにあると思うが)。

しかし、大衆に密着した文芸であるため、風俗資料的には実に素晴らしい作品群であり、古きアメリカ(まだフロンティアが残っていたアメリカ)を知る上では面白い読み物なのだろう。漫画やテレビがない頃は、小説だって立派な娯楽だったんだよね。

もちろんいまだって娯楽だけど、純粋に面白がってよむよりは、眉間にしわを寄せて読まなければならないものが多すぎるのかもしれない。今でいうジュニア文庫のようなものを大昔は大人が喜んで読んでいたのだろう。今はそれがテレビで楽しめるから、無理に小説の形になってないだけなのかもしれないな。時代が変わればメディアも変わるってこいうことなのだろう。

ただまあOヘンリーは面白いらしいので読んでみよう。
確か積読本の中にあった気がする。
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